ソファの歴史
2016.12.16

subimg02ソファの歴史の始まりは中東にあります。中東には広大な砂漠が広がっており、暑さや乾燥に強いラクダが主な移動手段でした。そのラクダに乗る時にお尻が痛くならないように使用していた敷物が起源といわれています。当初は今のような背もたれのある形状ではなく、クッションに近い形状でした。名前もアラビア語のサファーから来ているという説が有力です。時代の流れによってラクダに敷いて使う物から、家でも使うクッションへとその役割は変容していきました。しかし、背もたれや腰掛けが付いたのはまだまだ先の話です。

肘掛や背もたれといったお馴染みの姿になったのは18世紀頃とされています。舞台は変わってフランスでのことです。18世紀のフランスといえば世界史でもお馴染みの王族が世の中を動かしていました。その王族たちがゆったりとくつろぐ際によりリラックスして過ごせるための椅子はないかと考えました。そこでクッションの柔らかさと椅子の座りやすさを両立出来る今の形状のソファが作られました。その後、王族や貴族がコミュニケーションを取る上では欠かせない物となり、国外にも広まっていきました。徐々に王族は自らの権威を示すかのように派手な装飾を施すようになっていきます。王族同士の中で装飾やスタイルを競い合うようになり、その際に様々な様式が生まれました。それがルネサンス様式、バロック様式、アンビール様式といったスタイルが生まれたのもこの頃です。どちらかというと使い勝手よりも、見た目の派手さや煌びやかさに力が注がれていた時代でもあります。

イギリスでの二度の革命、フランス人権宣言などヨーロッパの多くの国で王族の権威が衰えていく中で、それまで王族や貴族だけが使用していた物が一般市民にももたらされました。その中にはもちろんソファも含まれます。しかし、一般市民にとって華美な装飾はあまり必要ではなく、むしろ費用を高めてしまう要素でした。そこで出来る限りシンプルで機能性の高い物がどんどんと作られていきました。この時から今の形状に近くなったと言われています。その後、座り心地や素材を腕利きの職人たちがこだわったことによって、優れた物がいくつも作られるようになりました。今では最新技術が導入され、リーズナブルな価格で購入できる製品も増えてきています。かつて王族や貴族だけが得ていた安らぎを誰もが享受できることとなり、さらなる製品が続々と開発されています。

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